カギ屋の裏話

ある極寒の深夜に依頼。到着間近に起こったこと

「カギが開かないんですけど、すぐ来れますか?」

 

 

よくある状況ですが、今回は深夜にあったご依頼の話です。 

 

  

 

 

筆者がまだカギ屋さんの駆け出しの頃、

24時間年中無休で対応しており深夜の依頼も多かったのです。

そんな中で一番多いのが”開錠の依頼”

 

 

開錠については下記の記事で触れています。

 

とはいえロボットやアンドロイドではないので、24時間対応と言っても夜は寝ます(笑)

 

そりゃあそうだと皆さん勘づいていると思いますが、

 

電話が鳴ったら起きる。

 

 

 

こういうことです(笑)

 

 


  

 

 

 

…〜〜〜♪

(…電話だ…起きないと。)

はい、もしもしー。 

 

 

カギが開かないんですけど、開けてもらえますか?

 

家ですか?それとも車ですか?

 

  

こうして聞き取りと状況把握を済ませ、お客様の元へと向かいます。

  

が、

真冬の夜。

  

  

 

 

この時の筆者は寝て間もなく電話が鳴ったため、直ぐに身支度をして車へと足を運ぶもブルブルとからだの震えが止まりませんでした…

 

 

仕事用の車の元へと辿り着くとエンジンをかけ、すぐさまヒーターのスイッチも入れましたがすぐにあたたまる訳もない。

車も外に居たんですから、芯まで冷えきってて当然です!

 

 

 

やっと出てきた温風に手をかざして温める。

開錠工事では手の感触が命

かじかんだ手では挑めません。

体や足よりも大事なのは手先指先です!

 

 

 

玄関の前で寒空の下、お待ちになっているであろうお客様を待たせないため

できるだけ速やかに安全運転で向かいます。

 

 

  

 


 

しばらく車を走らせ、まもなく伺った住所に辿り着く頃

”ピリ・ピリ・ピリ…”

という着信音。

  

 

 

 

当時は着メロなんて無くて、いわゆる着信の音。

  

 

 

見ればさきほどのお客様の番号。

まもなく到着しますので、とお話しようと電話に出たところ

 

 

 

カギ開きましたのでキャンセルでお願いします。

 

 

 

ほんとうですか!それは良かったです!

それでは引き上げますね。

 

 

 

プツッ。

 

 

 

この時の筆者は内心、

 

  

 

マジかー!きっつー!

 

 

 

 

 

お客様も早く家に入りたいわけですから、そうなったとしても仕方がありません。

色々試していたところ、カギが開いて入れたのでしょう。

 

 

実はこれ、よくあります(笑)

 

ショックを受けても問題が解決したのであれば、用無しです。

引き上げます…

 


 

しかし、帰ってからが地獄でした。

何がというと…

 

 

 

  

極寒!!!とにかく寒い!!

 

 

  

 

家族を起こさないよう布団に入るも寒さで凍えた様に震えるカラダ。

 

すっかり冷え切ったカラダと目が冴えてしまった状態では眠りに付ける気配もありません。

 

それなら温まる為にお湯をためて浴槽に入れば良いのにと思うかも知れませんが、家族は音に敏感なので起こさないよう布団にくるまりながら耐え忍んでいました(笑)

  

 

せめてご依頼の開錠をして、お客様からの「ありがとう」の言葉と工事代金で心と懐は温まったのですが…

 

なんて(笑)

 

 

そんな、真冬の情事でした。

 

 

 

 

-tsubasa

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